ゼラチンの処理
ゼラチンは原料の精製方法により、酸処理とアルカリ処理の2つに分けられます。酸処理のゼラチンは、紅茶やコーヒーなどに含まれるタンニンに反応し、白濁する性質があるため、紅茶やコーヒーを使ったゼリーを作る場合には、タンニンに反応しないアルカリ処理のゼラチンがおすすめです。また、柑橘系や酸味の強い素材を使用する場合は、酸処理のゼラチンのほうが素材に影響されにくく安定したゼリーを作ることができます。
ゼリー強度
ゼリー強度とは、ゼラチンの固まり方の強さを表す指標(単位はグラムクラス)で、ゼリー強度が高いほどグレードの高いゼラチンになります。ゼリー強度の高いゼラチンは、少量のゼラチンで液体を固めることができるため、ゼラチン特有のにおいが少なく、透明度の高いゼリーを作ることができます。
失敗しないゼラチンの使い方
ゼラチンは使用方法を間違えると、ダマになったり、うまく固まらなかったり。ここでは、ゼラチンの使い方をポイント付きで詳しくご紹介します。
使用量の目安:水分量に対して1.5~3%
① ふやかす(水を吸わせる)
板ゼラチンと粉ゼラチンは、液体に加える前に水でふやかす必要があります。
板ゼラチンの場合
1)たっぷりの冷水(または氷水)のなかに、板ゼラチンを1枚ずつ入れ、芯がなくなるまでふやかす。
Point
・少ない水で戻すとゼラチン同士がくっつき、吸水しにくくなります。水はたっぷりと用意し、1枚ずつ入れましょう。
・水をたっぷりと使うことで、ゼラチン特有のにおいが溶け出し弱まります。
・板ゼラチンは温かい水で戻すと溶け出してしまいます。10℃以下の冷水で戻すようにしましょう。
2)芯がなくなり柔らかくなったら、手で絞りしっかりと水気を切る。
Point
余分な水が入ると仕上がりに影響するので、板ゼラチンの水気はしっかりと切りましょう。
粉ゼラチンの場合
1)粉ゼラチンに対して4~5倍の水に、粉ゼラチンを振り入れる。
Point
粉ゼラチンに水を加えるとダマになりやすいので、水の中に粉ゼラチンを加えましょう。
2)10分程度ふやかし、水分を十分に含ませる。
Point
溶け残りがあると固まりにくくなります。白っぽく乾いたところがなくなるまで、十分にふやかしてください。
顆粒ゼラチンの場合
直接添加のため、水でふやかす必要はありません。
② 溶かす
50~60℃程度に温めた液体に、板ゼラチンと粉ゼラチンの場合はふやかしたゼラチン、顆粒ゼラチンの場合はそのまま加えて溶かす。
Point
・ゼラチンは高温(80℃以上)で加熱すると、タンパク質が変性し凝固力が弱まります。沸騰した液体に加えたり、ゼラチンを加えた後の沸騰は厳禁です。
・レモンやグレープフルーツなど、酸味の強い果汁はゼリーを柔らかくします。使用量を全体の20%以下に抑えてください。
③ 固める
粗熱を取りお好みの型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
Point
ゼラチンは20℃以下で固まりはじめ、長く冷やすほどしっかりと固まります。
板ゼラチンと粉ゼラチンは代用できる?
板ゼラチンと粉ゼラチンは、いずれもゼラチンに対して5倍程度の水を吸水するため、同程度のゼリー強度であれば代用することが可能です。しかし、板ゼラチンと粉ゼラチンでは、透明感や食感に違いがあるため、レシピ通りに仕上げたい場合には、できるだけ代用は避けるようにしましょう。
使用上の注意点
- ・キウイフルーツ、パイナップル、マンゴーなどのタンパク質分解酵素を多く含むフルーツを使用するとゼリーが固まらなくなります。これらのフルーツを使う場合は、ひと煮立ちさせるか缶詰を使ってください。
- ・固まったゼラチンは、25℃以上になると溶け始めるため、夏場は温度に注意が必要です。
ゼラチンと寒天・アガーとの違いは?
液体を固める働きをもつ凝固剤には、ゼラチンのほかにアガーと寒天があります。それぞれの特徴を理解し、上手に使い分けましょう。
ゼラチン
牛や豚の皮や骨、魚の皮やウロコなどに含まれるコラーゲンを原料とした動物由来の凝固剤です。3つのなかでは一番融点が低く、口溶けの良さは抜群ですが、夏は常温で溶けるため注意が必要です。起泡性があることから、ムースやマシュマロなども作ることができます。
おすすめレシピ:ゼリー、ババロア、ムース、レアチーズケーキ、マシュマロ、グミなど
アガー
ノマタ・スギノリなど紅藻類の抽出物(カラギーナン)や マメ科の種子の抽出物(ローカストビーンガム)などを原料とする植物由来の凝固剤です。3つのなかで一番透明度が高く、光沢のあるゼリーを作ることができます。無味無臭で、どんな素材とも合わせやすく、ふやかす必要がないので、手軽に使うことができます。
おすすめレシピ:ゼリー、プリン、水ようかんなど
寒天
テングサやオゴノリなどの紅藻類を原料とした植物由来の凝固剤です。3つのなかでは一番凝固力が高く、少量でもしっかりと固まります。融点が高いため、口に入れても溶けることはなく、歯切れの良い食感が魅力。また、一度固まると暑い夏でも溶けることはありません。
おすすめレシピ:ようかん、ところてん、杏仁豆腐、みつ豆、琥珀糖など
ゼラチン一覧
プロフーズで取り扱いのあるゼラチンを一覧にまとめました。ゼラチンの種類やゼリー強度を参考に、用途にあったゼラチンを選びましょう。
※標準使用量はメーカー基準の値です。
板ゼラチン
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ジェリフ ゼラチンリーフ400
- 規格:6枚 / 300g
- 1枚の重量:約2.5g
- 固まる強さ:★★★☆☆
- ゼリー強度:185~205グラムクラス
- 標準使用量:2.1%
- 原料由来:豚(酸処理)
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ジェリフ ゼラチンリーフ300
- 規格:6枚 / 300g
- 1枚の重量:約3.3g
- 固まる強さ:★★☆☆☆
- ゼリー強度:165~185グラムクラス
- 標準使用量:2.3%
- 原料由来:豚(酸処理)
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エバルド ゼラチンリーフ(シルバー)
- 規格:5枚 / 500g
- 1枚の重量:約3.3g
- 固まる強さ:★★☆☆☆
- ゼリー強度:150~170グラムクラス
- 標準使用量:2.5~3%
- 原料由来:豚(酸処理)
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粉ゼラチン
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エバルド ゼラチンパウダー
- 規格:1kg
- 固まる強さ:★★★★☆
- ゼリー強度:280グラムクラス
- 標準使用量:1.5~2%
- 原料由来:豚(酸処理)
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新田ゼラチン フィッシュゼラチン
- 規格:500g
- 固まる強さ:★★★★☆
- ゼリー強度:250グラムクラス
- 標準使用量:1.5~2%
- 原料由来:魚(酸処理)
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ゼライス ゼラチンA-U
- 規格:500g
- 固まる強さ:★★★☆☆
- ゼリー強度:170±10グラムクラス
- 標準使用量:1.5~2.5%
- 原料由来:牛・豚(アルカリ処理)
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新田ゼラチン ゼラチンシルバー
- 規格:500g
- 固まる強さ:★★☆☆☆
- ゼリー強度:150グラムクラス
- 標準使用量:2.5~3%
- 原料由来:牛(アルカリ処理)
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ジェリフ プラスゼラチン
- 規格:100g
- 固まる強さ:★☆☆☆☆
- ゼリー強度:140~160グラムクラス
- 標準使用量:2.5%
- 原料由来:牛(アルカリ処理)
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顆粒ゼラチン
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新田ゼラチン ゼラチン21
- 規格:100g
- 固まる強さ:★★★★☆
- ゼリー強度:290グラムクラス
- 標準使用量:1.5~2%
- 原料由来:牛(アルカリ処理)
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新田ゼラチン クリスタルコラージュ2
- 規格:500g
- 固まる強さ:★★★☆☆
- ゼリー強度:200グラムクラス
- 標準使用量:2~2.5%
- 原料由来:豚(酸処理)
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ゼライス ゼラチンA-Uアルファ
- 規格:200g
- 固まる強さ:★★★☆☆
- ゼリー強度:170±20グラムクラス
- 標準使用量:1.5~2.5%
- 原料由来:牛・豚(アルカリ処理)
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ジェリフ ゼラチンパウダー
- 規格:5g×5袋
- 固まる強さ:★☆☆☆☆
- ゼリー強度:135~165グラムクラス
- 標準使用量:2.5%
- 原料由来:牛(アルカリ処理)
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