5種類の砂糖でクッキーを焼き比べ
ここからは、5種類の砂糖を使って実際にクッキーを焼き比べた結果をご紹介します。焼く前の生地の状態とあわせて見ていきましょう。
焼く前の生地の状態
まずは、焼く前の生地の状態です。クッキー生地は砂糖の配合量が多いため、焼く前から違いがはっきり現れます。特に生地の色味には砂糖由来の特徴がよく出ました。
また、砂糖の粒子の大きさによって、生地のまとまりやすさにも差が出ます。粒子の細かな粉糖は、馴染みがよく扱いやすい生地に。一方、比較的粒子の大きな三温糖は、他に比べると生地の破れやすさを感じますが、アイスボックスクッキーやディアマンのように成形してからカットするタイプであれば問題ありません。
焼き上がりの違い
次に焼き上がった後の違いについて、見た目・味・食感に分けて解説します。
● 見た目
焼き色
焼き上がりで最も違いが出たのは「焼き色」です。焼く前から色味のある三温糖ときび砂糖は、焼き上がりも濃い茶色になりました。一方、粉糖と製菓用グラニュー糖は、比較的焼き色がつきにくい結果に。また、同じ白い砂糖でも、上白糖は転化糖を含むため、粉糖やグラニュー糖より焼き色がつきやすくなります。
表面のなめらかさ
表面の質感にも違いが見られました。粒子の細かい粉糖は凹凸が目立ちにくく、なめらかな仕上がりに。型抜きクッキーなど、シンプルなデザインに向いています。一方、三温糖や上白糖は凹凸が出やすいものの、その分素朴で味わいのある見た目に仕上がりました。
● 味
どの砂糖でも美味しく仕上がりましたが、味わいの印象はそれぞれ異なります。砂糖そのものの特徴が、クッキーにもよく表れています。
合わせるフレバーによって砂糖を使い分けたり、ブレンドしてオリジナルの味を追求したりするのもおすすめです。
- 製菓用グラニュー糖・粉糖:あっさりシンプルな味。小麦を強く感じる。
- 上白糖:強い甘みを感じる。
- 三温糖:強い甘みと香ばしさ、コクを感じる。
- きび砂糖:甘みは控えめなものの、後味に風味と余韻を感じる。
● 食感
砂糖の粒の大きさによって、食感にも違いが生まれます。
今回の焼き比べでは、軽い食感順に次のような結果になりました。
粉糖 > 製菓用グラニュー糖 > きび砂糖 > 上白糖 > 三温糖
焼き比べ結果
焼き色・表面のなめらかさ・食感・味、クッキーの焼き比べ結果を一覧にまとめました。
| 砂糖の種類 |
焼き色 |
表面の なめらかさ |
食感 |
味 |
製菓用 グラニュー糖 |
とてもつきづらい |
〇 |
カリッさくっ |
小麦を強く感じる |
| 粉糖 |
つきづらい |
◎ |
さくさくっ |
小麦を強く感じる |
| 上白糖 |
つきやすい |
△ |
ザクッザクッ |
甘味を強く感じる |
| 三温糖 |
とてもつきやすい |
△ |
ザグザグ |
香ばしくてコクのある甘味 |
| きび砂糖 |
つきやすい |
〇 |
カリッザクッ |
優しい甘さ、余韻が残る |
クッキーに使う砂糖の選び方
クッキー作りにおける砂糖は、単に甘みを加えるだけではありません。風味や食感、見た目にも大きく影響する、とても重要な材料です。「どんなクッキーに仕上げたいか」をイメージして砂糖を選べるようになると、お菓子作りがさらに楽しくなります。
| 砂糖の種類 |
仕上がりイメージ |
| 製菓用グラニュー糖 |
シンプルなクッキーに向いている |
淡い焼き色でかわいらしく仕上がる |
| 粉糖 |
軽い食感でなめらかな表面にしたい |
| 上白糖 |
少量でしっかり甘さが出る |
こんがり美味しそうな焼き色になる |
| 三温糖 |
香ばしくコクのある甘みが出る |
| きび砂糖 |
甘さを控えつつ豊かな風味がある |
まとめ
クッキーは、砂糖の種類を変えても基本的には問題なく焼き上がります。ただし、生地の扱いやすさ、焼き色や食感、味わいなどには違いが出るため、仕上がりのイメージに合わせて選ぶことが大切です。ぜひお気に入りの砂糖を見つけて、自分好みのクッキー作りを楽しんでみてください。