アーモンドプードルとは?
お菓子への効果と使い方&レシピ
焼き菓子のレシピに度々登場する「アーモンドプードル」。普段何気なく使っているアーモンドプードルですが、クッキーのサクサク感やケーキのしっとり感にはアーモンドプードルのもつ性質が深く関わっています。そこで今回は、アーモンドプードルの役割とその効果、使い方について詳しくご紹介します。

焼き菓子のレシピに度々登場する「アーモンドプードル」。普段何気なく使っているアーモンドプードルですが、クッキーのサクサク感やケーキのしっとり感にはアーモンドプードルのもつ性質が深く関わっています。そこで今回は、アーモンドプードルの役割とその効果、使い方について詳しくご紹介します。
アーモンドプードルは、生のアーモンドを細かく砕いて粉末状にしたもので、おもに製菓用として使われています。特有の香ばしい風味と食感をもたらし、さまざまなスイーツに用いられていますが、フィナンシェやマカロンなど、フランス伝統菓子には特に欠かせない材料として知られています。
アーモンドプードルのプードルはフランス語で「粉」という意味です。アーモンドパウダーと呼ばれることもありますが、プードルがフランス語、パウダーが英語と表記が異なるだけで、どちらも同じものになります。
アーモンドプードルには食物繊維やタンパク質のほか、ビタミンEやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。また、小麦粉に比べて糖質が少なく、グルテンフリーであることから、ヘルシーなお菓子作りの材料としても注目されています。
栄養成分 | 含有量 (100g当たり) |
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エネルギー | 609kcal |
タンパク質 | 19.6g |
脂質 | 51.8g |
炭水化物 | 20.9g |
食物繊維 | 10.1g |
ビタミンE | 31.1mg |
マグネシウム | 290mg |
カルシウム | 250mg |
※日本食品標準成分表(八訂)より推定値
アーモンドプードルは単なる材料ではなく、風味や食感を向上させるなど、お菓子作りには欠かせない材料です。ここではアーモンドプードルの役割と効果についてご紹介します。
アーモンドプードルは、アーモンドを細かく砕いて粉末状にしているため、ホールアーモンドよりも風味が強く感じられます。アーモンドプードルを生地に加えることで、香ばしい風味とコクが加わり、小麦粉だけのお菓子にはない、深くリッチな味わいを楽しむことができます。
アーモンドプードルに含まれる油分は、生地をしっとりさせ、口溶けの良い食感に仕上げるはたらきがあります。また、保湿性が高まることで、マフィンやパウンドケーキなどの焼き菓子は、翌日以降もしっとりとした食感が長続きします。
クッキーが固くなる原因のひとつに、小麦粉に含まれるグルテンの影響があります。そのため、グルテンを含まないアーモンドプードルを生地に加えることで、サクサクとした食感に仕上がります。
アーモンドプードルの効果を最大限にいかすために、適切な使い方をおさえておきましょう。正しく使うことで、ワンランクアップの仕上がりに。
アーモンドプードルの使用量はレシピによって異なりますが、アーモンドの豊かな香りやコク、クッキーのサクサク感やパウンドケーキなどのしっとり感を引き出すためには、材料に含まれる粉類の10~30%程度をアーモンドプードルに置き換えて使うのが一般的です。
焼き菓子に使う場合は、生のまま使用しても問題ありません。ただし、アーモンドの香ばしさを引き立てたい場合は、天板にアーモンドプードルを広げ、170℃のオーブンで7~8分ほどローストしたものを使用します。
ダマをなくし、生地に均一に混ざりやすくするためにも、アーモンドプードルはふるいにかけたものを使いましょう。ただし、目の細かいふるいを使うと目詰まりしてしまうので、少し目の粗いストレーナーがおすすめです。
アーモンドプードルは、皮をむいた状態にしてから粉砕した「皮なしアーモンドプードル」と、皮付きのまま粉砕した「皮付きアーモンドプードル」の2種類があります。
淡いクリーム色で、皮付きに比べるとより滑らかで、繊細な香り舌ざわりが特長です。アーモンドの風味や色がお菓子の仕上がりに影響を与えにくいため、幅広い用途で使うことができます。特に、仕上がりの色合いが重要なポイントとなるマカロンや、紅茶や抹茶などのフレーバーを楽しむお菓子には、皮なしアーモンドプードルがおすすめです。
皮ごと粉砕しているため、色が濃く、皮が茶色い粒となって現れています。アーモンドのコクや香ばしさがしっかりと感じられるため、フィナンシェやダックワーズ、アーモンドクリームなど、アーモンドの風味をしっかりとつけたい場合におすすめです。また、チョコレートなど風味の強い副素材を使ったお菓子にも使われます。
アーモンドプードルは、空気に触れると酸化が進み風味が落ちやすくなります。開封後は、臭い移りや酸化を防ぐためにしっかりと密封し、お早めにお使いください。開封前、開封後ともに冷蔵庫での保存をおすすめしています。使い切れなかった場合は、冷凍保存することもできます。
プロフーズでは、皮付きと皮なしのほかにも、カットにこだわったものや、産地の異なるものなど、4種のアーモンドプードルがあります。
※パウダーとプードルの表記は、メーカーの商品名にあわせています。
①アーモンドパウダー |
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鮮度にこだわり、アーモンドのブランチ加工(皮むき)と粉砕をほぼ同時に仕上げたアーモンドパウダーです。焼き菓子全般、幅広い用途でお使いいただけます。 原産国:アメリカ 容量:100g 300g 1kg |
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②アーモンドプードルプルミエ |
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皮を取り除いたアーモンドホールを溝入りのロールでカットするように粉砕。圧縮による油分のにじみ出しが少なく、サラサラとしたキメの細かいパウダーです。浮きがよく、ふんわり軽い食感に仕上がるほか、マカロン焼成後の表面の凸凹がでにくくなります。 原産国:アメリカ 容量:200g 1kg |
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③マルコナアーモンドパウダー |
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地中海地方特有の豊かな風味をもつマルコナ種アーモンドの皮を取り除きパウダー状にしました。アメリカ産に比べて油分が多く、しっとりとコクのある仕上がりになります。「アーモンドの女王」とも呼ばれ、人気の高いマルコナ種。ワンランクアップのお菓子づくりにおすすめです。 原産国:スペイン 容量:200g |
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④皮付アーモンドパウダー |
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皮のついたアーモンドをそのまま粉砕、パウダー状にしました。アーモンドのコクや香ばしさがしっかりと感じられるため、素朴な風味を楽しみたいお菓子づくりにおすすめです。 原産国:アメリカ 容量:100g 300g |