モンブランの作り方・簡単手作りレシピ|マロンクリームと絞り
秋になると、パティスリーのショーケースのなかでひと際目を引く「モンブラン」。モンブラン好きには、たまらない季節の到来です。今回の特集では、まずはモンブランを構成する要素について、そして、初心者の方でもチャレンジしやすい簡単モンブランを例に、作り方のポイントをわかりやすくまとめています。パティスリーの洗練されたモンブランも素敵ですが、今年は手作りモンブランにチャレンジしてみませんか。
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モンブランの構成(中身)
モンブランの中身は土台となる生地、センター、クレームシャンティイ、マロンクリームから構成されています。そのため、モンブランが作りたいと思ったら、まずは土台の生地は何にするか、センターには何を入れるか、マロンクリームはどのような配合にするかなどを決めましょう。
土台(ベース)
メレンゲやダックワーズ、タルト、ジェノワーズ(スポンジ)など、モンブランを支える生地にはさまざまな種類があります。
センター
カスタードクリームや栗の渋皮煮、マロンと相性の良いカシスジャムなどがよく使われます。センターは必ずしも入れる必要はないので、クレームシャンティイだけのモンブランもあります。
クレームシャンティイ
クレームシャンティイとは生クリームに砂糖を加えて泡立てたもので、モンブラン特有の山の形にするためには欠かせません。
※マロンクリームとのバランスを考えて、生クリームに砂糖を入れずに泡立てたクレームフェッテが使われることもあります。
マロンクリーム(モンブランクリーム)
マロンペーストをベースにバターや生クリームを加えて滑らかなクリーム状にしたものです。コクのある濃厚なクリームから軽い食感のクリームまで、マロンクリームはモンブランの印象を決める大きなポイントとなります。
簡単モンブランの作り方
土台に焼成済みのタルトカップを使った簡単モンブラン例に、モンブラン作りのポイントをご紹介します。
材料(6個分)
【土台】
- ・タルトカップ(小) 6個
【マロンクリーム】
- ・<サバトン>マロンペースト 160g
- ・バター(食塩不使用) 18g
- ・生クリーム(45%) 30g
- ・ラム酒 4g
【クレームフェッテ】
- ・生クリーム(45%) 70g
【センター】
- ・栗の渋皮煮 3粒
【仕上げ】
使用する道具
準備
- ・バターを常温に戻す。
- ・渋皮栗は、センター用は大きめに刻み、仕上げ用は1/4にカットする。
作り方
① 土台を作る
今回は焼成済みのタルトカップを使用します。
② マロンクリームを作る
1)ボールにマロンペーストを入れ、ゴムベラで押し付けるようにして混ぜる。
ここでダマがあると、モンブラン口金が詰まる原因になります。ダマがなくなるまでしっかり混ぜましょう。
2)常温に戻したバターを加え、しっかりと混ぜ合わせる。
ペーストとバターの固さを同じにすることで馴染みやすくなり、早く混ぜ合わせることができます。
3)生クリームを液体のまま2~3回に分けて加え、その都度よく混ぜ合わせる。
4)最後に風味付けのラム酒を加え、混ぜ合わせる。
③ クレームフェッテを作る
ボールに生クリームを入れ、ボールの底に氷水を当てながら、8~9分立てになるまでしっかりと泡立てる。
泡立てが緩いと、上からマロンクリームを絞ったときに形が崩れやすくなります。ツノが立つまでしっかりと泡立てましょう。
④ 組み立て
- 1)丸口金をセットした絞り袋にクレームフェッテを入れ、タルトカップに絞る。
- 2)栗をのせる。
- 3)高さがでるように、もう一度クレームフェッテを絞る。
- 4)モンブラン口金をセットした絞り袋にマロンクリームを入れ、渦巻き状に絞る。
- 5)仕上げに溶けにくい粉糖をふり、栗をのせれば完成です。
モンブランクリームの絞り方
モンブランの仕上げを大きく左右するのモンブランクリームの絞り。簡単なようにみえて、いざ実際に絞ってみるとなかなかうまくいきません。動画でモンブランクリームの絞り方を確認しておきましょう。
モンブラン口金について
モンブラン特有のクリームを絞るために欠かせないのが、糸状の細い線が一度に絞れるモンブラン口金です。モンブラン口金には、大・中・小の3つのサイズがあります。
小サイズ
細く繊細な線が描けるので、プチフール(小さなお菓子)などを飾るときに便利です。
中サイズ
通常のモンブランに使うならこのサイズ。汎用性が高いので、迷ったときは中サイズがおすすめです。
大サイズ
ロールケーキやホールのタルトなど、広い面積を絞るときに便利です。穴の間隔が広いので、ラフな感じに仕上がります。
【関連商品】 モンブラン口金 モンブラン作りの必需品。モンブラン口金には、大・中・小の3つのサイズがあります。ご購入はこちら。 |
モンブランクリームの固さ
モンブランクリームをきれいに絞るためには、クリームの固さが重要です。クリームが固すぎると絞るのに力が必要なだけでなく、絞っている途中でクリームが切れてしまうことも。逆にクリームが柔らかすぎると、絞ったあとのクリームがくっついてしまいきれいなラインをだすことができません。モンブランクリームの固さは、生クリームの量で調整することができるので、いろいろ試してお好みの配合を見つけてみてはいかがでしょうか。
①マロンペースト10:バター2
②マロンペースト10:バター2:生クリーム1
③マロンペースト10:バター2:生クリーム3
④マロンペースト10:バター2:生クリーム5
※マロンペーストはサバトン社のものを使用しています。
モンブランは素材の組み合わせ次第で、アレンジの幅が広がる魅力的なスイーツ。ぜひ、オリジナルのモンブラン作りにチャレンジしてみてください。
モンブランレシピ
ベーシックなモンブランはもちろん、ロールケーキやカップケーキをアレンジしたものまで、モンブラン関連レシピを集めました。