プラントベースとは英語で“植物”を意味する「plant」と“由来”を意味する「based」を組み合わせた言葉です。今、植物をより積極的に摂って、健康や環境にやさしい食生活をしていこうという「プラントベース」に注目が集まっています。
ヴィーガンとの違い
ヴィーガンはベジタリアンの中でも最も厳しく、衣食住のすべてにおいて動物由来の製品の使用を避けるなど「動物を摂らない」をコンセプトにしています。一方のプラントベースは「植物をより多く摂取する」をコンセプトにしているため、完璧な菜食主義ではなく、植物を基本として実践するヘルシーな食事法となっています。
植物性代替食品
野菜、果物、全粒穀物、豆類、ナッツなどを中心としたプラントベースの食生活において、大豆は重要なたんぱく源。そんな大豆を、肉の代替用として仕上げたのが大豆ミートです。ミンチやナゲットタイプなど様々な形状があり、お湯で戻すだけという手軽さも魅力。大豆ミートのような植物性代替食品が、プラントベースの幅を広げる食材として人気が高まっています。
手軽にはじめる
忙しいとき、時間がないときでも食べるものにはこだわりたい。そんなときに便利なのが、植物性の食材だけを使ったレトルト食品。プラントベースの入門編としてもおすすめです。
このようにプラントベースには厳密なルールはなく、カジュアルに実践できる食事法です。まずは、自分にあった形で少しずつ生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
RECIPE
はじめての方でもチャレンジしやすい、プラントベース食材を使った簡単レシピをご紹介します。
冷たいトマトおでん
■材料(2人分)、所要時間10分(冷やす時間を除く)
- トマト(中)…2個
- A <KAGOME>野菜だし…20g
- A 水…400g
- 塩…ひとつまみ
- パセリ…お好みで
■作り方
- 1.トマトのヘタをくりぬく。
- 2.鍋に湯を沸かし、トマトを入れて皮がめくれるまでゆでたら、氷水を入れたボールにトマトを移し皮をむく。(湯むき)
- 3.鍋にAの材料を入れ煮立ったら火を止め、塩を入れて味を調える。
- 4.保存容器に3と湯むきしたトマトを入れ、粗熱が取れたら2時間以上冷蔵庫で冷やす。
車麩肉じゃが
■材料(2人分)、所要時間30分(車麩を戻す時間を除く)
- A ジャガイモ…150g
- A 玉ねぎ…100g
- A しらたき…50g
- <宮村製麩所>車麩…2個
- B 水…140g
- B <KAGOME>野菜だし…7g
- C 酒…22g
- C 醤油…18g
- C みりん…9g
- サラダ油…4g
■作り方
- 1.ジャガイモを一口大、玉ねぎをくし切りにする。車麩を30分程度水につけ軽く水気を絞る。
- 2.鍋にサラダ油を熱し、Aの材料を炒める。油がなじんだら車麩とBを加え、落とし蓋をして15分程度弱火で煮る。
- 3.ジャガイモが柔らかくなったら、Cの材料を入れ、鍋を時々ゆすりながら汁気がなくなるまで煮る。
4種ビーンズのグラタン
■材料(2~3人分)、所要時間30分
- <フィアマ>フォービーンミックス(ミックスビーンズ) …240g
- オリーブオイル…4g
- おろしニンニク…3g
- A 赤とうがらし…1/2本
- A 玉ねぎ(うす切り)…140g
- ダイストマト …200g
- 塩・こしょう…少々
- <マリンフード>私のヴィーガン97%食物シュレッド…適量
■作り方
- 1.厚手の鍋にオリーブオイルを入れ、弱火でおろしニンニクを炒める。
- 2.香りが立ってきたら、Aを加え、中火で玉ねぎが透き通るまで炒める。
- 3.ダイストマトを加え、弱火で10分程度煮る。
- 4.ミックスビーンズを加え、全体が馴染むまで煮る。
- 5.塩・こしょうで味を調え、耐熱皿に盛る。
- 6.「私のヴィーガン97%食物シュレッド」をのせ、200℃のオーブンで15分程度焼く。
台湾風からあげ
■材料(2人分)、所要時間20分
- 〈アリサン〉有機ジャックの豆ミートナゲット…40g
- A 醤油…27g
- A 酒…8g
- A みりん…6g
- A おろしにんにく…6g
- A おろし生姜…6g
- A 五香粉…小さじ1/2
- 片栗粉…18g
- 薄力粉…9g
- B 長ネギ(みじん切り)…30g
- B 酢…15g
- B 醤油…18g
- B ごま油…4g
■作り方
- 1.熱湯に「有機ジャックのミートナゲット」を5分程度漬けて、冷水でよく洗いギュっと押して水気をとる。
- 2.バットにAの材料を入れて混ぜ、1を入れ60分程度染み込ませる。
- 3.2に片栗粉と薄力粉をまぶし、180℃の油(分量外)で揚げる。
- 4.ボールにBの材料を入れて混ぜ、ねぎソースを作る。
- 5.3に4をかける。