シルパンとシルパットの違いは?|シリコンベーキングマット
焼き菓子のレシピを見ているとよく目にするシルパンとシルパット。使ってみたいけれど、違いがわからない。また、名前がよく似ているので混同している方も多いのでは?そこで、今回はシルパンとシルパットの違いについて、一般的によく使われているクッキングシートとの違いも交えながらご紹介します。

シルパンとシルパットの違いは?
シルパンとシルパットの違いは、メッシュ状で穴があいているのがシルパン、穴がふさがっていて表面がつるっとしているのがシルパットになります。材質的には同じで、いずれもグラスファイバーにシリコンコーティングが施されたベーキングマットです。

シルパンとは
グラスファイバーをメッシュ状の穴をふさがないようにシリコンでコーテイングしています。メッシュ部分から余分な水分や油分が抜けるため、底面が均一な焼き色になり、サクサクとした食感に仕上がります。

シルパットとは
グラスファイバー全体をシリコンでコーテイングしているため穴はなく、柔らかい生地の使用に適しています。つるつるとした表面で生地離れが良いため、焼成用だけでなく、飴細工やチョコレート細工の作業用のシートとしても使うことができます。また、シートの厚みによって下火の当たりが和らぐため、マカロンのひび割れがしにくくなります。

一覧で違いを整理しておこう!
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【形状】 メッシュ状に穴があいている |
【形状】 全体をシリコンでコーティング |
【特長】 ・メッシュ部分から余分な水分や油分が抜ける ・メッシュ部分に生地が引っかかっるため、きれいに立ち上がる ・底面が浮き上げることなく、フラットな焼き上がりに ・底面にはメッシュの跡がつく |
【特長】 ・生地がシートに密着するのでダレにくい ・シートから剥がれやすく、きれいな仕上がりに ・下火の当たりが和らぐため、マカロンがひび割れしにくい ・チョコレートや飴細工のシートとしても使える |
【おもな使い方】 固めの生地で、サクサクに仕上げたいもの |
【おもな使い方】 柔らかめの生地で、しっとり仕上げたいもの |
【向いているもの】 型抜きクッキー、タルト、サブレ、パイ、デニッシュ、クロワッサン、ハード系のパン、ピザなど |
【向いているもの】 マカロン、ダックワーズ、ブッセ、絞り出しクッキーなど |
【向いていないもの】 メッシュの穴を通る柔らかな生地 |
【向いていないもの】 底面を平らにさせたいクッキーやタルト生地など |
クッキングシートとの違いは?
シルパンとシルパットの違いがわかったことろで、一般的によく使われているクッキングシートとシリコンベーキングマットとの違いも理解しておきましょう。

クッキングシート、シリコンベーキングマットともにオーブンで焼成する際、天板に敷いて使用するシートですが、シリコンベーキングマットは、幅広い温度帯に対応しているため、冷凍用のシートとしても使うことができます。また、使い捨てのクッキングシートに対し、シリコンベーキングマットは、洗って何度も繰り返し使うことができるためエコで経済的です。

シリコンベーキングマットは作業性も抜群です。クッキングシートの場合、作業中にシートが動いてしまったり、焼成中にコンベクションオーブンの風でめくれ上がったりすることがありますが、天板にフィットするシリコンベーキングマットならそんな心配は無用。ストレスなく作業を進めることができます。

比べてみよう!|型抜きクッキー
クッキングシートとシルパットを使って、型抜きクッキーを焼いてみました。クッキングシートで焼いたクッキーは、焼きムラがあり、表面に凹凸が。一方のシルパットで焼いたクッキーは、均一に火が通り、表面も平らできれいな仕上がりになっています。表面に凸凹があると作業がしにくくなるアイシングクッキーなどには、シルパンがおすすめです。

比べてみよう!|アイスボックスクッキー
クッキングシートとシルパット、シルパンを使って、アイスボックスクッキーを焼いてみました。クッキングシートで焼いたクッキーは下火が強く当たっているため、濃い焼き色に。また、クッキングシートとシルパットで焼いたクッキーはやや裾広がりの台形ですが、シルパンで焼いたクッキーは広がることなく、まっすぐな立ち上がりになっています。

使用上の注意とお手入れについて
使用上の注意を守って適切なお手入れをすれば、半永久的に使うことができるシルパンとシルパット。注意点をしっかりと押さえておきましょう。
- ・直火での使用はできません。また、火のそばに置かないでください。
- ・マットの上で、刃物などを使用すると傷がつき劣化を早めます。また、カットしての使用もご遠慮ください。
- ・ご使用後は必ず洗浄し、柔らかいスポンジと食器用洗剤で洗ってください。研磨剤やかたいタワシなどを使用すると、表面に細かい傷をつけ劣化の原因になります。
- ・折り畳んでの収納や、重いものの下に置いての保管はしないでください。
家庭用サイズのおすすめ商品
プロフーズオリジナルのシリコンベーキングマットは、一般家庭でよく使われている30Lのオーブンに合わせた使いやすいサイズ。また、多くの方に使っていただけるよう、手頃な価格となっています。シリコンベーキングマットを使えば、お菓子の仕上がりが格段にアップ。ぜひお試しください。
