ギリシア語で『テオブロマカカオ～神々の食べ物～』という意味を持つカカオ豆。このカカオ豆から私たちを魅了するチョコレートは作られます。知れば知るほど奥の深いチョコレート。まずは、美味しいチョコレートのお菓子作りには欠かせない「クーベルチュールチョコレート」についてご紹介します。
クーベルチュールチョコレートって何？
クーベルチュールチョコレートとは「カカオ分35％以上、カカオバター31％以上」などの厳しい国際基準をクリアした、お菓子づくりのためのチョコレートです。一般のチョコレートよりカカオバターが多く含まれているので、口どけがよく、また、流動性が高いためチョコレート細工やコーティングにも適しています。
■カカオマス：焙煎したカカオ豆から外皮と胚芽を取り除き、すり潰してペースト状にしたもの。
■カカオバター：ココアバターとも呼ばれるカカオ豆の脂肪分。カカオ豆には40～50%のカカオバターが含まれています。
■カカオ分とは：カカオ豆由来の成分のことで、カカオマスとカカオバターの合計で示されます。
クーベルチュールチョコレートの種類
クーベルチュールチョコレートは、カカオマス、カカオバター、砂糖、粉乳などをミキシングして作られ、その配合によって、スイートチョコレート・ミルクチョコレート・ホワイトチョコレートの3つに分けられます。
スイートチョコレート
■カカオマス＋カカオバター＋砂糖
スイートチョコレートは、カカオの風味が強く、チョコレートの個性（酸味や苦みや香り）を楽しむことができます。ダークチョコレートやビターチョコレートと呼ばれるチョコレートもスイートチョコレートに含まれます。カカオ分が高くなるほど砂糖が少なくなるので、よりビターな味わいに。
ミルクチョコレート
■カカオマス＋カカオバター＋砂糖＋ミルク（粉乳）
ミルクが含まれるためカカオ分はスイートチョコレートより低く、苦味は弱め、色合いは淡くなります。ミルキーでまろやかな味わいのチョコレートは人気が高く、バニラの香りやキャラメル風味が感じられるものもあります。
ホワイトチョコレート
■カカオバター＋砂糖＋ミルク（粉乳）
カカオマスが入っていないため色は白く、甘味が強いのが特長です。濃厚でミルクの風味豊かなチョコレートは単独での使用はもちろん、いちごや抹茶、紅茶などのパウダーと合わせて使うこともできます。
第4のチョコレート
ルビーチョコレート
ダーク、ミルク、ホワイトにつづき、第4のチョコレートとして約80年ぶりに発表された「ルビーチョコレート」。美しいルビー色、濃厚なフルーティーさ、フレッシュで酸味を感じる香りは、着色料もフルーツのフレーバーも入っていないルビーカカオ豆から特別な加工技術により引き出されたもの。五感を喜ばせる新しいチョコレート、ぜひ味わってみてください。
チョコレートの保存方法
チョコレートは温度変化と湿気を嫌うため、涼しく乾燥した場所で25℃以下(最適温度は16～18℃)を目安に保存してください。開封後は、他の食材の匂いがうつらないように密封容器で保存します。
世界のチョコレート
プロフーズでは、パティシエ・ショコラティエに選ばれる世界のチョコレートを各種取り揃えています。
厳選された原料、独自のロースト技術、ブレンド技術により練り上げたクーベルチュールチョコレートは、日本人好みの香り高く繊細な味わい。使いやすいフレークタイプが人気。
1924年創業。産地ごとに異なるカカオの多様な風味を活かしながら、原料となるカカオ豆の調達からチョコレートが出来上がるまで一貫製造する、日本で唯一の原料専業メーカー。
チョコレート伝来の地、スペインにある老舗ブランド。さまざまな品種の中から最高のカカオ豆を厳選し、伝統に基づく独自の製法で作られる上質な味わいのチョコレートが魅力。
ミルクチョコレート発祥の地スイスにある、日本のクーベルチュールの先駆けとなったブランド。スイス産ミルクと厳選カカオを使用。なめらかで作業性がよいチョコレートが人気。
1988年にベルギーチョコレートの伝統を受け継いで発足。カカオ豆のほか、ココアバターやヴァニラなどにも厳選した材料を使用。確かな技術によるチョコレートは日本人の味覚にもマッチ。
チョコレート大国ベルギーでシェアNo.1。持続可能な農法で育てたカカオ豆（サスティナブルカカオ）を使用するなど、カカオ生産者の生活向上のためにいろいろな活動を行っている。
世界のトップパティシエから支持されるチョコレートメーカー。フェーブタイプのチョコレートは、最も溶けにくい中心部を薄く仕上げることで、チョコレートをより早く均一に溶かすことができる。
世界最大のチョコレートメーカーであるバリー・カレボーグループの中核を担う。「おいしいチョコレートは高品質のカカオ豆から」をモットーに、カカオ加工のみならずカカオ豆の生産からサポート。
